発明とアイデアビジネスの考察

面白いビジネスというものは、突拍子もないところから生まれてくるものである。
洗濯機のクズ取は専業主婦が思いついたアイデアで、非常に有名な話だ。
私自身、今思えば今頃は・・・と思えるのうな事を2回ほど過去にやっており、なんで当時思いつかなかったのかと悔やんでいるところである。
1つ目は検索エンジンで上位表示させる為の「SEO」で、二つ目はラインのスタンプである。

まずSEOについてだが、今から16年前(平成10年)、ロボット型検索エンジンの上位表示の仕組みについて、自分の力だけで発見してしまった。
当時はSEOという言葉もなく、ロボット型検索エンジンでの検索結果を、意図的に上位に表示させるなんて発送がなく、サイトを検索しても出てこなかったのだ。
そんなある日、当時のロボット型検索エンジンごとのクセを見抜く事ができ、あらゆるキーワードで上位表示する事ができた。
これはビジネスとしてなりたつと思ったのだが、会社勤めもあってなかなか腰があがらず、そうこうしているうちにSEO会社が次々と現れ、物凄く悔やんだのを覚えている。

2つ目はラインのスタンプだ。
スマートフォンがまだこの世にないガラケー時代、感情表現方法としてマンガの一コマを写メで撮り、その画像を友人とやり取りしていた。
今思えば、現在爆発的な人気を誇るラインスタンプそのものではないかとふと思った。
当時は何気ない気持ちでやっていたのだが、感情と一致する画像を見つけた時はとてつもない感動を覚えたものだ。
当時やっていて、確かにこれは面白かった。
その時の感情表現にドンピシャリの画像を見つけた時のそう快感は何ともいえないものがあった。
なかなか思うようなコマが見つからない時は、自分で絵を書いたものだ。
まさにスタンプそのものである。
しかし、これが、まさか世界的なビジネスになろうとは、考えも及ばなかった。

ビジネスというものは、日頃から身の回りにあり、何がヒットするかわからない。
ただ、自分が面白いと感じたのなら、他人も面白いと思う可能性は高いのだ。
普段、なにげない生活の中で、ビジネスに繋がる可能性のあるものはいくらでもあるのだと思い知らされた。

SEO会社は今ではGoogleのチェックも厳しくなり、倒産する会社が相次いでいるので、今となっては良かったと思っているが、スタンプは本当に悔しい思いである。
今後、二度と同じ思いはしたくないという思いから、このサイトを立ち上げた次第だ。
発明というものは、普段の日常生活で不便だと思う事をメモするところからはじまるのだと思う。
そう思って、以前はメモを取るように心がけていたのだが、いざやろうと思うとなかなかネタにめぐりあえないものだ。

では、様々な発明をする人たちは、日頃どうやって儲かるネタやビジネスのヒントを得ているのだろうか?
彼らは、ノーベル賞を取るような一部の人たちを除いて、一般の人たちと頭脳は変わらないはずだ。
では、何が違うのかというところだが、観察力と発想の力が多少秀でているのかもしれない。
今回は彼らがどうやって発明のヒントを得たのか、そしてビジネス展開に至るまでの経緯などを取り上げてみたいと思う。
ご覧になっている方々の、将来の夢のお役に立てれば幸いである。

PS.
最近では水素電池カーの発売や、海外企業による従来のリチウムイオン電池の実に6倍もの容量を誇る驚愕電池の開発がニュースで報じられた。
近いうちに時間が許す限り、水素ステーション構想や新電池関連の記事も追加していきたいと思う。